目が覚めると

今朝のこと。朝、布団の中で目が覚めると、右腕がなかった。
代わりに知らない人の右腕があった。
邪魔なので退けようと左手で持ち上げてみた。

重い。

冷たい。

どこかで触ったことのある感触だ。


眠いのでそのまま寝ることにした。
しかし、右手の痺れで眠ることができなかった。
ああ、よかった。右腕が戻ってきた。

自分の手はこんなに重いのか。
そして血が通わないとこんなに冷たく、感覚もなくなるのか。

痺れとともに朝日を迎えた。
意識がはっきりしてくるにつれ、右腕があることに猛烈な感謝をした。